一括査定で他社と並んだとき、勝敗を分けるのは「この会社なら、うちの物件をこんなにキレイに売り出してくれそう」という最初の印象です。査定依頼で集めた物件情報をAIに渡すだけで、お客様へそのまま出せる販売パンフレット(提案シート)が数分で完成します。複数のAIで試した結論=いまは出力がいちばんキレイな ChatGPT で実演し、ダウンロードしてすぐ使えるプロンプト全文を公開します。
ひとことで言うと、「査定依頼で集めた物件情報を貼るだけで、お客様にそのまま出せる販売パンフレット(提案シート)をAIに作らせる」プロンプトです。 一括査定が入ったら、その場で「うちならこんなにキレイに提案できます。だから買主もちゃんと見つかります」と見せられる——一括査定で選ばれる(媒介を勝ち取る)ための、一つのテクニックです。
ChatGPTにそのまま貼り付けて使えるプロンプト全文は、記事後半の「プロンプト全文(無料ダウンロード)」にあります。すぐ使いたい方は、下のリンクから飛んでください。
▲ 本記事の手順でChatGPTが生成した提案シート(A4縦1枚・サンプル)
査定依頼の段階で手元にあるのは、物件名・所在地・面積・間取り・築年月・写真など、ごく基本的な情報です。これをプロンプトの所定位置に貼り、外観写真を添付するだけで、大手不動産会社の販売図面・提案書クラスのA4縦1枚の提案シートが出力されます。査定の返答メールやヒアリングの場で、その場でお見せできます。
物件名・所在地・面積・間取りなど、査定依頼で集めた情報をプロンプトに貼り付け、写真を添付するだけ。デザインの知識は不要です。
大手不動産会社の販売図面/提案書を参考デザインに指定済み。高級感・余白・大きな写真で、ひと目で「売れそう」と感じる仕上がりに。
A4縦1枚で完結。査定の返答時に「御社の物件はこう売り出します」と提示でき、提案力で他社に差をつけられます。
一括査定は「価格」だけで比べられがちですが、売主が本当に知りたいのは“ちゃんと売ってもらえるか”。査定の初回接触で完成度の高い販売イメージを見せられると、価格以外の土俵で選ばれやすくなります。これはその差別化を、誰でも数分で作れるようにする方法です。
3つとも、まったく同じプロンプト・同じ物件情報で作っています。 違いはAIだけ。渡したのは Gemini(nanobanana 2)/ Claude(cowork)/ ChatGPT の3つで、出力を順に並べてみました。結論から言うと、デザイン性・写真の見せ方・日本語の自然さを総合して、現時点でいちばんキレイなのは ChatGPT です。本記事は ChatGPT を前提に解説しますが、まずは3つの出力を見比べてください。
① Gemini(nanobanana 2) ── 写真もきれいだが、レイアウトの下部が見切れてしまうことがある。
② Claude(cowork) ── 物件情報は正確に整うが、デザイン性はやや控えめ(文字の重なりが出ることも)。
③ ChatGPT(おすすめ) ── 写真を大きく見せた“提案書らしい”仕上がりで、3つの中でいちばんキレイ。
上記の出力例に含まれる画像・物件名・社名・連絡先・免許番号などは、すべて説明用のサンプルであり、実在のものとは関係ありません。
今回の検証:写真の処理はきれいでしたが、A4に収まりきらず下部が見切れることがありました。出力後に範囲の確認が必要。
一般的な特徴:Googleの画像生成・編集に強いモデル。一方で、決まった用紙サイズの枠への厳密な収まりは調整が要る場面があります。
今回の検証:物件情報や文章は正確に整う一方、一発のデザイン性は控えめで、文字の重なりが出ることも。
一般的な特徴:長文の作成・正確な情報整理が得意。ビジュアルはHTMLなどで構成するため、キャッチコピーや紹介文づくりに向きます。
今回の検証:デザイン性・レイアウトの完成度がいちばん高く、写真を大きく見せた“提案書らしい”仕上がりに。本記事はこれで実演。
一般的な特徴:画像生成・レイアウト表現に強く、チラシやポスターなど見栄え重視の制作物が得意とされます。日本語の文章も自然。
AIは見栄えよく整える一方で、数字や地名を取り違えることがあります。お客様にお渡しする前に、販売価格・所在地・専有面積・築年月などの事実は必ず元の査定情報と突き合わせてください。プロンプトには「推測は禁止/確認できない項目は要確認と記載」と入れてありますが、最終確認は人の目で行ってください。
下の「プロンプト全文」をダウンロードし、本文をコピーして ChatGPT に貼り付け、末尾の【ここに査定依頼内容を貼り付け】の部分を、実際の物件情報に書き換えます。ダウンロードはこちら
外観や室内の写真をチャットに添付します。これがパンフレットのメインビジュアルになります。査定依頼が入った直後は写真が手元にないことも多いので、過去に自社で撮影した写真や、使用許可の取れている画像を使ってください。
出力された提案シートの数字・固有名詞をチェックし、問題なければPDF化・A4縦で印刷してお客様へ。
下のボタンからプロンプト全文(テキストファイル)をダウンロードできます。ダウンロードしたら中身をコピーして ChatGPT に貼り付け、末尾の物件情報を査定依頼の内容に書き換えるだけです(記入例つき)。
会社情報を差し替える頼み方の例: 会社情報(社名・住所・電話番号・宅地建物取引業免許番号・担当者名)は、添付の自社サイト(https://〜)の内容に置き換えてください。ロゴもこのサイトのものに合わせてください。
一度きれいに出たら、ロゴや免許番号など自社の固定情報を入れた“ひな形”として保存しておくと、次回からは物件情報と写真を差し替えるだけで完成します。査定が入るたびに即対応できる体制になります。
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藤田 遼(株式会社WIG 代表/宅地建物取引士)
不動産業界での実務経験をもとに、現場でそのまま使える生成AIの活用法を研究・発信。「今日からコピペで使える」を合言葉に、不動産特化のAIノウハウを届けています。