住所を貼るだけでGoogleマップに一括ピン留め

内見の巡回ルート作成、エリアの物件分布の把握、顧客や管理物件の地図化——「複数の住所をGoogleマップにまとめてピンで落としたい」という場面は多いものの、1件ずつ検索して保存するのは手間がかかります。このスキルは、住所のリストを渡すだけで、Googleマイマップ(Googleが無料で提供する“自分専用の地図をつくれる”サービス)にそのまま読み込める地図ファイルを自動で書き出します。郵便番号・全角・建物名つきの“生”の住所でもそのままでOK。専門ソフトもAPIキーも要りません。

ひとことで言うと、「住所のリストを渡すだけで、Googleマップにピンを一括で落とせる地図ファイルを作ってくれる」無料スキルです。 1件でも数十件でも、住所を貼り付けて「マップに落として」と頼むだけ。AIが各住所を緯度経度に変換し、Googleマイマップに読み込めるファイルを書き出します。あとはそのファイルをマイマップにインポートすれば、全部のピンが地図に並びます。(ファイルの中身を知らなくても、そのまま使えます。)

何もない地図(Before)→ 住所を貼るだけで、物件・顧客を色分けした“自分好みの営業MAP”(After)

1. このスキルでできること

複数の住所を地図上にまとめて表示したい——たとえば内見の巡回ルート、担当エリアの物件分布、管理物件や顧客の所在地マップ。こうした作業を、住所を貼り付けるだけで行えるようにします。

住所をまとめてピン化

住所をチャットに貼るだけで全件を緯度経度に変換し、ピンとして地図化。1件ずつの検索・保存は不要です。

“生”の住所でそのまま

`〒113-0021`、全角の `2丁目`、`◯◯ビル 2F` のような建物名つきでもOK。郵便番号の除去・全角の半角化・建物名の切り分けを自動で行います。

Googleマイマップにそのまま

書き出すのは緯度経度を埋め込んだファイル。マイマップが住所を解釈し直さないので、ピンが正しい位置に落ちます。

そもそも「Googleマイマップ」とは?

Googleが無料で提供している“自分専用の地図をつくれる”サービスです(google.com/mymaps)。Googleアカウントがあれば誰でも使え、地図の上に好きなだけピンやメモを置いて保存・共有できます。作った地図はパソコンでもスマホでも開けるので、外出先で「次の物件はどこ?」とすぐ確認できます。このスキルは、その地図に貼り付けるためのファイルを用意してくれる、というイメージです。

料金について

このスキルは無料で公開しています。住所→緯度経度の変換には国土地理院(GSI)の無料APIを使うため、Google Maps APIのような有料のAPIキーは必要ありません。

2. こんな場面で使えます

内見・巡回ルートづくり

当日まわる物件の住所をまとめてピン化。地図で位置関係をつかみ、効率的な順路を組めます。

エリアの物件分布マップ

売却・賃貸の取扱物件をエリアごとに地図化。商談や社内共有で「どこに何があるか」が一目で伝わります。

顧客・管理物件の所在地管理

顧客リストや管理物件の住所を地図に落として、訪問計画やエリア担当の割り振りに。

競合・事例の可視化

調査した類似物件や成約事例の住所をプロットし、エリアの相場感を地図で把握できます。

3. ご利用前に必要なもの

必要なもの内容(やさしい説明)
Claude デスクトップアプリパソコンで動くAIアプリ。claude.com/download から入手します。ブラウザ版(Claude.ai)でも使えます。
コード実行(code execution)AIが住所を変換してKMLを書き出すために使う機能。設定でオンにします(手順は後述)。
Googleアカウント出来たKMLをGoogleマイマップに読み込むために使います(無料)。
住所のリストピンにしたい住所。チャットに直接貼り付けるほか、テキスト・CSV形式でもOKです。

ポイント:専門知識は不要です

Pythonなどの専門ソフトや、ファイルの中身の知識は不要です。必要な部品は、最初に使うときにAIが自動で準備します。あなたが行うのは「住所を貼る」「出来たファイルをダウンロード」「マイマップに読み込む」だけです。

ステップ1:コード実行をオンにする

このスキルは住所の変換処理を行うため、Claudeの「コード実行」をオンにしておきます。個人プラン(Free / Pro / Max)の場合、「設定(Settings)」→「Capabilities(機能)」 を開き、「Code execution and file creation(コード実行とファイル作成)」をオンにします。

Team / Enterprise プランの方へ

組織アカウントの場合は、管理者が「Organization settings(組織設定)→ Skills」でコード実行を有効化します。設定項目が見当たらないときは、社内の管理者にご依頼ください。

ステップ2:スキルを追加する

1. 配布ファイルをダウンロードする

下のボタンから、スキル一式(`address-to-mymaps.zip`)を入手します。

配布ファイル入手
住所→マイマップ ピン留めスキル(ZIP)無料でダウンロード

2. Claude にスキルを登録する

Claude デスクトップアプリで、次の操作を行います。

ステップ3:使ってみる(住所を貼ってピンを落とす)

チャットにピンにしたい住所を貼り付けて、こう頼みます。住所は1件でも、何件まとめてでもかまいません。

例: 東京都〇〇区〇〇1丁目1−1、東京都〇〇区〇〇2丁目2−2をマップに落として

①住所を貼り付けて送信するだけ(郵便番号・建物名つきでもOK)

1. 「ダウンロードページ」を開いてKMLを保存する

AIが各住所を緯度経度に変換し、ダウンロードページ(HTMLファイル)を書き出します。チャットにそのファイル(例:`物件3件_地図ピン.html`)が表示されます。

②結果の一覧とファイルが表示される。`〇〇_地図ピン.html` を開く

③開いたページの「KMLをダウンロード」を押して地図ファイルを保存

なぜ「ページを開いてボタンで保存」なのか

AIの処理はクラウド上で動くため、ファイルはお使いのPCに自動では保存されません。そこで「ダウンロードページ(HTML)」を開き、その中のボタンで地図ファイルを保存する形にしています。ボタンを押すと保存先を選べる(または「ダウンロード」フォルダに入る)ので、どこに保存したか分からなくなりません。

“生”の住所のまま貼ってOK

郵便番号(〒)、全角の数字やハイフン、`◯◯ビル 2F` のような建物名がついていても、自動で整えてから変換します。コピペしたままの住所で大丈夫です。

ステップ4:Googleマイマップに読み込む

1. マイマップにインポートする

保存したKMLを、Googleマイマップに読み込みます。

マイマップの「インポート」でKMLを読み込むと、全住所のピンが地図に並ぶ(レイヤ分けも可能)

ピン数が多いとき

マイマップは1レイヤあたり最大2,000地点・1地図あたり最大10,000地点まで。これを超える場合は、住所リストを分けて複数回インポートしてください。

4. 仕組みの裏側(かんたんに)

  1. 住所の正規化:郵便番号を除去し、全角の数字・記号を半角に整え、建物名を切り分けます。
  2. ジオコーディング:国土地理院(GSI)の無料APIで、各住所を緯度経度に変換します(海外住所はOpenStreetMapで補助)。
  3. KML+ダウンロードページ生成:緯度経度・ピン名・住所をマイマップ用のKMLにまとめ、それを内包した「ダウンロードページ(HTML)」も書き出します。ページを開いてボタンを押すだけでKMLを保存できます。

5. ひとことで分かる 用語集

用語やさしい意味
スキル(Skill)Claudeに特定の作業手順と道具を追加する仕組み。ZIPを登録するだけで使えます。
ジオコーディング「住所」を地図上の位置(緯度・経度)に変換すること。ピンを正しい場所に置くために必要です。
KML地図のピンや線を記録するファイル形式。Googleマイマップやマップアプリで読み込めます。
Googleマイマップ自分専用の地図を作れる無料サービス。ピンを置いたり、共有したりできます。
国土地理院API国の機関が提供する、日本の住所変換の無料サービス。APIキーは不要です。

補足:なぜ「ファイル」を作って読み込むの?(読み飛ばしてOK)

Googleマイマップには、外部から自動でピンを“書き込む”窓口がありません。そこでこのスキルは、緯度経度まで確定させた「読み込むだけでピンが並ぶファイル(KML形式)」を用意しています。マイマップ側で住所を解釈し直さないのでピンがズレず、正確に並びます。仕組みを知らなくてもそのまま使えるので、ここは読み飛ばしても問題ありません。

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この記事を書いた人

藤田 遼(株式会社WIG 代表/宅地建物取引士)
不動産業界での実務経験をもとに、現場でそのまま使える生成AIの活用法を研究・発信。「今日からコピペで使える」を合言葉に、不動産特化のAIノウハウを届けています。